鑑定人という仕事

鑑定人とは?

損害保険鑑定人は、正しくは「損害保険登録鑑定人※1」と言います。損害保険の契約時や、損害保険金の支払いに先立って、保険の対象となる建物や動産の保険価額※2の鑑定、損害額の算出、事故原因・状況調査などを行います。

※1 「損害保険登録鑑定人規則」では、社団法人 日本損害保険協会に登録された者で、財物に係わる損害額の鑑定及び保険価額の評価並びにそれらに関する一連の業務を行う者と規定されています。

※2 保険価額とは、保険の対象物の値打ち(時価)のことです。鑑定人により見積もられた保険価額と損害額を基にして、損害保険会社が支払う保険金が決められます。

損害保険金の支払いと損害鑑定

生命保険契約では、特段の事情がない限り契約時に設定した一定額の保険金が支払われますが、損害保険では、その事故により発生した損害の額に応じて支払いが行われます。そのため損害については、これを金額に見積もり、損害額として算定することが必要です。また実際の保険金の支払いは、損害額だけでなく、対象物の時価額(保険価額)や復旧費用等を考慮して算出されます。これら保険価額、損害額の見積もりを行うのが鑑定人です。

損害鑑定人の中立性

損害額の算定は、損害保険会社から委嘱を受け、損害鑑定人が現地に足を運んで調査を行います。保険金の支払いに大きな影響を与えるため、鑑定人はその業務の遂行に当たっては、委嘱保険会社と被保険者のどちらにも偏ることなく、第三者的立場に立って厳正・公平に対処しなければなりません。

具体的な業務は?

主な業務内容は、以下になります。

  • ①損害保険契約に係わる保険価額や損害額の鑑定評価
  • ②賠償保険契約に係わる損害額等の鑑定評価
  • ③事故の原因や状況、被害物件等の確認調査
  • ④修理業者との折衝
  • ⑤その他保険会社から依頼される保険金支払いに係わる関連業務

鑑定人とランク

鑑定人には1・2・3級のランクがあり、(社)日本損害保険協会が実施する資格試験に合格し登録されることが必要です。3級鑑定人資格からスタートしステップアップしていきます。また鑑定人ランクとは別に鑑定業務に有用な資格を取得しているものは専門鑑定人としても登録されます。

1級鑑定人
2級鑑定人の資格取得後、より高度な技能・知識を有し認定試験に合格したもの
(試験科目:保険・一般常識 建築 電気 機械 簿記会計 研究レポート)
2級鑑定人
3級鑑定人の資格取得後、相当の技能・知識を有し認定試験に合格したもの
(試験科目:保険・一般常識 建築 電気 機械 簿記会計)
3級鑑定人
(社)日本損害保険協会が実施する試験に合格したもの
(試験科目:保険・一般常識 電気・機械 建築)
専門鑑定人
1・2・3級鑑定人の資格を有し、かつ建築士・ボイラー技士・電気主任技術者などの
鑑定業務に有用な公的資格を取得したもの

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