個別損害鑑定

INDIVIDUAL
個別損害鑑定
代表的なフロー図

事故が発生した際、保険契約者は損害保険会社に事故報告をし、損害保険会社は事故内容に応じて、鑑定会社へ事故状況の確認、損害額の算出の依頼を行い、鑑定会社は鑑定人を事故場所に派遣します。鑑定人は、損害保険会社と保険契約者や被保険者(保険金の受取人)のいずれにも偏ることなく、第三者的立場に立って調査を行い、事故状況から事故原因等の詳細を確認、保険の対象物の価額や損害額を鑑定し、鑑定書を損害保険会社に提出します。その後、損害保険会社はこの鑑定書に基づき支払保険金を保険契約者に提示しますが、当社の役割は極めて重大なものであり一事故ごと丁寧かつ正確な鑑定が大切になります。

主な対応事案

火災保険

担保される事故種には、火災、破裂爆発、落雷、風雹雪災、漏水等があり、代表的な事故である火災事故は、生活環境が一変する程の凄惨な被害をもたらします。時には建物の原型が確認出来ない程となることもあり、その際には立会者への間取りや仕様の聴取を基に、建物の図面を復元し対応することとなります。その他、破裂爆発による事故や落雷による事故では、原因箇所から想像以上に遠く離れた位置でも損害が発生していることがある為、事故状況の整理、因果関係の確認が重要となり、何より損害を見落とさない目や耳が大切となります。

火災保険

賠償責任保険

代表的な賠償責任保険には、個人賠償保険、施設賠償保険、請負賠償保険、生産物賠償保険等があり、第三者の財物を損壊し、賠償請求を受けた際の保険となります。事故種類も火災、破損、漏水と多岐にわたり、損害範囲の確認は元より、事故原因の確認、加害者と被害者の特定、経緯や所有の確認も重要となります。なかでも、建物のライフサイクルが伸びるにつれ、配管が老朽化することにより生じる漏水の賠償請求は増え続けています。また休業損害等、目には見えない損失の請求がある場合もあり、その際は損益計算書等の会計資料を確認し算出していきます。

賠償責任保険

技術保険

各種建物の建設工事、道路・トンネル等の土木工事、機械・鋼構造物の組立工事等、工事中の物件が罹災するケースも少なくありません。これらは専門的な技術や工法を用いて施工している場合も多く、その現場ごとの工事内容や特殊性を理解し、事故により、損害がどの工程・範囲まで及んでいるか、そして復旧の際にはどこまで影響するか等を、現地調査や受領資料にて確認していきます。専門的な知識が多く問われる分野ではありますが、的確な見解をお伝えすることが出来る経験豊かな鑑定人が、当社には多数在籍しています。

技術保険